活動ブログ

こども食堂ノエル – テレビでみた子どもの貧困。居ても立っても居られなくて土地を購入して子ども食堂専用の建物を建てた

小田部周子。一般社団法
人「こども食堂ノエル」代表理事。鹿沼市在住。地域の法人女性会長などを務める傍ら、子ども食堂を自ら建てて活動
小田部周子。一般社団法 人「こども食堂ノエル」代表理事。鹿沼市在住。地域の法人女性会長などを務める傍ら、子ども食堂を自ら建てて活動。

土地を買って子ども食堂のために設計した建物を建てた

–どのような活動をしていらっしゃいますか?
小田部 常設型の子ども食堂を開設して子ども食堂、フードパントリー、ひとり親家庭の支援、英語を学ぶ場の提供、農業体験イベントをやっています。子ども食堂は、今は感染防止のためお弁当配布です。子ども食堂とそれ以外の活動の全てを合わせると、毎月延べ500人から600人の子どもたちや親御さんが利用してくれています。

–すごい規模ですが、始められたきっかけは何だったのでしょうか。
小田部 今から4年前、2018年8月にはじめました。きっかけはテレビで子どもの貧困を特集した番組をみて衝撃を受けたことでした。子どもがまともに食事をとることができない、そんな家庭が日本にたくさんあると知って、なんとかしなければと思いました。
 子ども食堂を建てられる土地を購入して、息子が建築士なので設計をやってもらって、子ども食堂のために工夫をこらした建物を建てました。

用地取得から設計、建設まで、全てが子ども食堂のために行われた。

食事だけではなく、学習支援も。「おかげで高校に合格できました」

–常設型の子ども食堂は全国でも珍しいですよね。
小田部 いつでも来てもらえる、ということが常設型の強みですね。子どもたちに楽しく食事をしてほしい、食事だけではなく学習支援もやりたい、というのが当初からの想いでした。この場所を始めたときに来てくれた子が今高校卒業を控えてます。学習支援のおかげで成績が伸びて高校に合格できました、と言ってくれた子です。修学旅行に行くとお土産を買ってここに持ってきてくれたり、その子の人生に関わることが出来た気がして本当に嬉しいです。

階段に座って壁に投影した映画をみんなで観ることもできるなど、子ども食堂ならではの造りが印象的だ
階段に座って壁に投影した映画をみんなで観ることもできるなど、子ども食堂ならではの造りが印象的だ

休眠預金があったからたくさんの人を支援できた

–休眠預金を活用してみていかがでしたか?
小田部 コロナで人が集まれなくなってしまった時期があり一度お休みしようかなと迷いました。でも子どもたちの居場所を無くしたくないという想いと、休眠預金助成があったことで活動を続けられました。結果として、今まで以上に支援を届けられ、続けて良かったです。
 今後はシングル家庭でノエルまで送り迎えできない方にも手を差し伸べるなど、活動の幅を広げていきたいです。そのために、活動資金を自ら確保することが必要だと感じています。

お弁当配布以外にも盛りだくさんのプログラム。オリジナルカレンダーを作成して配布している。

一般社団法人こども食堂ノエル
所在地:栃木県鹿沼市樅山町49-1
電話番号:090-2216-1220
facebook:一般社団法人こども食堂ノエル


提供できるモノ・コト
ノエルを利用されたい方、見学されたい方はぜひご連絡下さい。
LINE公式での連絡も可能です。

応援してもらいたいモノ・コト
調理、学習支援、配達・送迎ボランティア、こどもたちと遊んでくれる学生ボランティアを募集し
ています。


賛助会員
個人 3,000 円/ 年
団体 1 万円/ 年

会員が増えれば、利用者のみなさんにより良い支援が出来ます。また、スタッフに報酬をお支払いすることができるようになります。会の活動をこれからも安定して行えるよう、ぜひ会員になることでお力を貸してください。少額の寄付でも大変助かります。

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