活動ブログ

キーデザイン – 不登校。子どもも、そして親も悩みを抱えている。「お母さんのほけんしつ」では一緒に悲しんで、一緒に喜べる。

一人で始めた不登校児の親御さん向けの相談窓口。相談希望者はオープンから1週間で100名に。

–活動の内容を教えていただけますか?
土橋 フリースクールなどの居場所事業、小中高生を対象にした家庭教師(ホームスクール)、そして、不登校の子どもがいる保護者向けのLINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」を運営しています。


 子どもだけではなく、その親御さんも支援の対象としているのが特徴です。子どもが不登校になると、自分の子育てが間違っていたのではないか、と自分を責めてしまう親御さんが少なくありません。しかし、そうではありません。


 こちらでは、月曜日から土曜日まで毎日スタッフがLINEでの相談に対応できるよう常時受付しています。当初は私一人が窓口となって始めたのですが、相談を寄せてくださる保護者がすぐに200名、300名と増えていきました。今年度は1600名を対象としています。

フリースクール「ミズタマリ」では利用者の子どもが建物内の「スタンプラリー」を企画してスタッフと楽しんでいた。

相談を受けるだけではなく「伴走者」になりたい。一緒に喜んで、一緒に悲しんで、一緒に考えていきたい

−−親御さんの側の相談にのっていて、どんなことを感じていらっしゃますか?
土橋 とにかく今の世の中、子どもも大人も、みんな余裕がなく生きています。中高生で、15、6年くらいしか生きていない人が「余白」がないような生活を強いられている。一方で、大人も大変です。特に、日本は子育てに関して周りの視線が厳しくて、親だけが負担を強いられています。そのため、子どもが学校に行かなくなったとき、どこも頼れるところがない、という状況になることがあります。

オンラインで相談できる「お母さんのほけんしつ」以外にも、県内のフリースクールのマップを作成してウェブ上で公開するなどオンライン化を積極的に進めている。
オンラインで相談できる「お母さんのほけんしつ」以外にも、県内のフリースクールのマップを作成してウェブ上で公開するなどオンライン化を積極的に進めている。


 親御さんの中には、学校に行かない我が子のことを怒ってしまう方も多くいます。100人いれば100通りの適切な接し方があるのですが、親御さんも日々の忙しさ、そして不登校という状態に対する焦りなどもあり、冷静に対処することは容易ではありません。じっくり状況をヒアリングしながら、親御さんの気持ちに寄り添い、一緒に喜んで、一緒に悲しんで、一緒に考えていくことをしたいと思っています。

親のための会、フリースクールを運営したい若者を育てたい。
やりたい人は声かけてください。

土橋 この数年内で県内の25市町の全てにフリースクールがある状態をつくりたいと思っています。必ずしも私たちがやらなくてよい。うち(キーデザイン)がなくても親御さんにとって安心できる環境や文化が残ればいい。そのために動いていこうと思っています。親の会やフリースクールをやりたい、というかたはぜひご相談ください。

「ミズタマリ」の玄関は、今にも外に駆け出していきそうな子どもたちの靴で溢れていた。
「ミズタマリ」の玄関は、今にも外に駆け出していきそうな子どもたちの靴で溢れていた。

特定非営利活動法人キーデザイン
住所:栃木県宇都宮市鶴田町1627-14
電話番号:080-1853-6296
メールアドレス:npokeydesign@gmail.com


提供できるモノ・コト
全国で不登校に悩む親御さんがいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。無料のLINE 相談窓口「お母さんのほけんしつ」を運営しています。

応援してもらいたいモノ・コト
多様な業種、支援者、場所がつながることで、1 人でも多くの子ども達を安心して生きられる環境につなげたいと思っています。
ぜひ団体同士でつながって、一緒に子ども達のサポートをしていきませんか?


1 正会員
5,000 円/ 年

2 賛助会員
3,000 円/ 年

定額寄付制度あり
(月額500 円からの定額寄付制度)

月500 円からの寄付で、不登校になり孤立する子ども、そしてその親御さんのサポートができます。学校だけに限らず、多様な学びや人とのつながりの場をつくることで、より個性豊かな、安心して過ごせる社会につながります。一緒に「ひとりにならない社会」をつくりませんか?

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