活動ブログ

NPO法人風車 – ここに来てくれる全ての人がエネルギー。そのエネルギーで「風車」を回す

渡辺英子。特定非営利活動法人「風車」理事長。矢板市在住。普段は会社員として勤務し、毎週水曜日に休暇をとって「風車」を運営している。

障がいがある妹をずっと介護して育った。そこで「障がいを持った子の親のためになにかできないか」との想いが。

–どのような活動をしていますか?

渡辺 矢板駅の前で民家を借り受けて子どもの居場所事業をしています。来てくれる子どもの中には、不登校や引きこもり、障がいを持っている子、支援学級や養護学校に行っている子がいます。悩みがあったり、家と学校以外に居場所が欲しかったりする子どもたちのための場所です。もちろん、大人
も大歓迎です。
 開催は、毎週水曜日の朝10時から夜9時くらいまで、食事だけで40食くらいをつくっています。緊急事態宣言のときは仕方なく休みにしましたが、子どもの居場所がなくなってしまうことになるので、本当につらい決断でした。

活動を始められたきっかけは?

渡辺 私自身が母親不在の家庭で育ち、障がいがある妹を小さい頃から介護して育ちました。妹はすでに亡くなってしまいましたが、そうした経験から「障がいを持った子を残して自分が先に死んでしまったらどうなるのだろう」という、親御さんの気持ちが私もわかります。親御さんのためになにかできないかということで、親御さんも集まれるような場所をつくりました。

安心できる実家のような居場所。だから私は「おかえり」といって迎えています。

ゲームに夢中になる子どもたちと、一緒に遊ぶ大人たち。こたつを囲むみんなの笑い声が室内に響いていた。


–この場所は子どもたちにとって、そして渡辺さんにとって、どのような場所ですか?

渡辺 ここでは、障がいがある子もそうでない子も対等に、一緒になってご飯を食べて遊びます。普段は家に引きこもっているという子には「つらいよね。つらくていいんだよ。来てくれてありがとう」と声をかけます。実家のように思ってもらっているので私も「おかえり」といって子どもたちを迎えて
います。
 ここに通ううちに、他の子どもと遊べるようになった、勉強を始めた、と何か変化が起きるところをみると、やっていてよかったと思います。

すでにここはお互いが支え合う場所。

休眠預金はどのように活用されていますか?
渡辺 建物の雨漏りを修繕して、古かったトイレを改修、そして、老朽化した床の張替ができました。子どもたちが「便座があたたかい」「安心して歩ける」と喜んでます。ますます子どもたちの笑顔が溢れていて、来てくれる人たちでお互いに支え合う場になっています。

新しく張り替えたきれいな床。それまでは老朽化して踏み抜いてしまいそうな床の上を子どもたちが恐る恐る歩いていたという。

特定非営利活動法人風車
所在地:栃木県矢板市末広町19-1
電話番号:080-1073-2269
メールアドレス:kazaguruma1023@gmail.com


提供できるモノ・コト
不登校や引きこもりで悩んでいるお子さんのいるご家庭の方はぜひお知らせください。

応援してもらいたいモノ・コト

毎週水曜日の「風の家」での子どもたちの昼食と夕食の調理と月1回のこども食堂のお手伝い、畑作業やイベント開催時のお手伝いをお願い致します。

1 正会員
3,000 円/ 年
2 賛助会員
2,000 円/ 年

風車では、不登校のお子さんや様々な問題を抱える若者、障がいを持つ方の居場所として一日100 円で利用できる「風の家」を運営しております。この活動を続けていくために皆さんのお力を貸してください。どうぞよろしくお願いいたします。


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