こんにちは!白鷗大学教育学部3年の中島真凪です。大学では、小学校教諭と幼稚園教諭の免許取得に向けて勉強していて、生涯の発達の過程を研究する発達心理学のゼミナールに所属しています。大学4年間を通して、「教育」に関して多角的な視点から学びたいと考え、学外の活動へも積極的に参加するようにしています。スクールサポートで、適応教室に通う中学生の学習・生活のサポートを行ったり、サークル活動で、地域の小学生や未就学児に向けたイベントの企画、運営を行ったりしています。子どもたちと時間を共にする中で、私が教えることよりも、子どもたちから教わったと感じることの方が多くて、成人しても、まだまだ成長中です✌
インターン参加への思い
私は、高校生の頃の子ども会やフリースクール等でのボランティア経験を通して、地域に子どもが集まれる場所を増やす活動や地域教育という分野に興味を持つようになりました。また、それぞれの悩みを抱えながら生きる子どもたちを近くで見てきて、子どもが悩んでいるときに頼れる大人になりたいという思いが生まれました。そんな中、出会った言葉が「サードプレイス(第三の居場所)」です。家庭でも学校でもない「居場所」、これが私のやりたいことだと思いました。それから、子ども食堂の講話を聴きに行ったり、子どもの居場所事業のボランティアに参加したりしてきて、もっといろんな居場所つくりを見てみたいと思い、今回、放課後児童クラブを運営する団体の活動にインターン生として応募させていただきました。
NPO法人和音 いのくら児童クラブ ~専門職として働く支援員~
現在、たかはらこども未来基金を活用して、NPO法人和音という団体が運営している、日光市の「いのくら児童クラブ」で活動させていただいています。この団体の活動は、子どもたちが健全に育っていく環境を作っていくと共に、文化を伝え芸術に親しむ事業を行うことにより、心豊かに、思いやりを持って行動できる人間育成に寄与することを目的としています。
いのくら児童クラブの運営は、『放課後児童クラブ運営指針』に則って行われており、そこで働く支援員さんたちも、一般の大人ではなく、専門職としての対応をしています。私は教育学部で勉強しているので、『学習指導要領』があることで、学校教育が全国一律の内容で行われているということは知っていましたが、放課後児童クラブの運営指針を国が出していたことは初めて知りました。いのくら児童クラブの支援員さんたちは、この専門職としての仕事に誇りと責任をもって日々、働いていました。
インターンを通しての学び
私は、大学の夏休み中に計12回の活動を行いました。児童クラブで行う学童保育が主な活動でしたが、そのほかにも、日光から宇都宮の映画館まで公共交通機関を使って遊びに行く映画ツアーに同行したり、児童クラブが主催した保護者や地域の方も楽しめるビアガーデンのイベントの準備や屋台の手伝いを行ったりしました。一つ一つの活動が濃くて、ここでは語りつくせないのですが、その中での学びをいくつかご紹介します。
まず、「児童クラブでの姿が、子どもたちの本当の姿」という言葉が印象に残りました。ここは、学校や保護者からの評価にさらされない、本当の自分でいられる場所であり、そうであるが故に起こってしまうトラブルがあるということを知りました。そして、ここでは、「みんな仲良し」を求めていません。大好きな友達がいれば、どうしても気の合わないあの子もいるものです。そんなときは、無理に仲良し関係を作るのではなく、それぞれで遊べばいいのです。いい人間関係を築こうと努力したなら、その頑張りを褒めてあげよう。失敗しちゃったなら、次はどうすればいいか一緒に考えよう。そういった支援員さんたちが作る温かい環境があることで、子どもたちが失敗してもくじけずに前を向いて歩き続けていました。
このインターンの活動を通して、将来、子どもの健全育成支援に関わりたいと思うようになりました。今後、子どもと関わっていく上で、大切なことを学ばせてもらえた貴重な機会でした。ありがとうございました。
※たかはら子ども未来基金とは、子どもや若者の未来を応援するために、県北在住の夫妻が設立した基金です。学生インターン助成では、栃木県内のNPOや市民団体と大学生・専門学生などの若者をマッチングし、活動を応援します。詳しくはこちら》