休眠預金事業 団体紹介

一般社団法人こども食堂ノエル

事業名食事・学習支援、農業体験、ひとり親支援
実行団体一般社団法人こども食堂ノエル
実施時期2022年6月~2023年2月
事業対象地域栃木県鹿沼市
事業対象者こども、親、地域の人、ひとり親家庭
事業対象者人数200人

団体の目的

こども食堂の運営を通じて、子育て支援、食育、地域活性化を行う。

団体の概要・事業内容等

 2018年8月任意団体としてこども食堂を開設。2018年10月法人化しました。

 2020年2月までは毎週こども食堂と学習支援、隔週で高齢者サロンを開催しました。
 2020年3月からは高齢者サロンは中止。こども食堂と学習支援はコロナの状況を見ながら以前の50%位の開催でした。
 2021年2月から月2回テイクアウトのきずな弁当をスタートし各回約90食の供給し続けています。
 7月からは月1回きずなセット(食品)無料配布会を始めました。毎回約40世帯の利用があります。
 2022年3月からはこども達の体験学習として、支援者の農家の方と協力し、じゃがいも栽培体験、ブルーベリー体験もスタートしました。
 6月からは、ひとり親家庭の支援もスタートの予定です。

事業の背景・社会課題

日本の貧困率(相対的貧困率)は15.4%、子どもの貧困率は13.5%でOECD加盟国平均を上回り、先進国でワーストレベルです。とくに、ひとり親家庭の貧困率は50.4%と断トツの高さとなっています。さらに、コロナ危機は女性に様々な犠牲を強いています。低賃金の非正規雇用で働く多くの女性が仕事を失い、「ステイホーム」が強いられるもとでDV被害が急増し、女性の自殺の増加率は男性の5倍にも達しています。子ども、少女たちへの虐待・性被害相談も急増しています。母子家庭の母親の8割が働いていますが、その半数近くが、パート、アルバイト、派遣社員など非正規雇用です。母子家庭の平均年収は、両親と子どもがいる世帯の平均年収の3割程度です。母子家庭への支援の拡充が喫緊の課題となっています。また、地縁社会の喪失により、地域での助け合いが減少し、孤立・孤独の問題も顕在化しています。

そのような状況を踏まえ
① 子どもの貧困対策と生活支援
② 女性、ひとり親家庭への支援
③ 地域で孤立化する若者、高齢者をなくす活動
が強く求められています。
 これらは、国、地方自治体のみで出来るものではなく、善意ある市民、市民団体も国、地方自治体と協力して行うことが強く求められています。上記のデータは厚生労働省の調査によるものです。

事業の概要

①こども食堂の運営(テイクアウトきずな弁当の提供)
②フードパントリー
③学習支援(支援員による学習指導)
④子どもたちの農業体験学習
⑤ひとり親家庭の支援
⑥学習、生活相談機能をつくる

事業実施後(1年後)以降に目標する状態

①こども食堂の運営→月4回のきずな弁当配布をめざす。
②新型コロナ禍での生活困窮世帯50世帯に毎月きずなセット(食品)を無料配布する。
③学習支援(支援員による学習指導)支援員・大学、高校学生ボランティア10名を確保する
④子どもたちの農業体験学習→70名の児童の農業体験ができる。
⑤ひとり親家庭の支援→ひとり親家計応援団を作り、鹿沼市内において、40世帯のひとり親家庭支援を組織化する。
⑥学習、生活相談機能確保(月間8件の相談実施)