こんにちは!宇都宮大学1年の後藤捺美と獨協医科大学1年の工藤想日亜です。私たちは、たかはら子ども未来基金の学生NPOインターンとして、青少年の自立を支える会の「月の家」で活動しています。
青少年の自立を支える会とは
青少年の自立を支える会は、家庭環境に恵まれずに育った青少年の社会的自立支援を目的として活動しています。この活動の核として、「星の家」、「はなの家」、「月の家」があります。
「星の家」は中卒や高校中退で就職し、自立を強いられた児童養護施設等の子どもが、職や生活拠点を失った際の拠り所となり、再スタートをするまでの間生活支援を行っています。「はなの家」は里親や児童養護施設で養育実績のある人が、自宅で子どもを養育する事業を行っています。「月の家」は宇都宮市の委託事業「要支援児童健全育成事業」を受けて開設された「子どもの居場所」です。地域の中にある子どもたちにとっての「もうひとつの家」として、放課後の勉強や遊び、食事、入浴などの当たり前の生活や人間関係に触れることを大切にしています。私達は主に月の家で活動しています。
◆「月の家」での具体的な活動
・子どもへの食事提供
・子どもの入浴・洗濯の支援
・送迎
・個々に応じた学習支援
・子ども一人一人の遊びの手助け
・個々のニーズに応じた支援
なぜ、私たちがインターンをしようと思ったのか
・私がインターンに参加しようと思った理由は、様々な子どもとの交流を通して、接し方やコミュニケーションのとり方について学びたいと思ったからです。将来幅広い年代の方々と接していく上で、今回学び得たことをひとつの基盤としたいと考えました。(工藤)
・ボランティアやインターンをやってみたいと思っていたけどなかなか一歩を踏み出すことができずにいたときに、先輩からNPOインターンの紹介をしていただいたことをきっかけで参加しました。また、自分の将来を見つけることに繋がればいいなと思って、今回このインターンに参加しました。(後藤)
どんな家庭環境でも、安心して生活できるように。寄り添うことが必要!
「月の家」では、様々な家庭事情を抱えた子どもと交流しています。普段は子どもたちと接する機会がないので、多くのことを学んでいます。
一つは、支えを求めている子どもたちが想像以上に多くいることです。一見すると元気いっぱいな子どもですが、活動を重ねていくと、心に傷を負っていたり、複雑な家庭環境であったりすることを知りました。子どもたちは安心して生活できる場、そして自立のための支援を必要としています。
二つ目は、寄り添うことの大切さです。心が閉じこもった子どもが月の家にくることで、一つ一つの言動や行動を受け止めてくれる大人の存在によって、閉じこもっていた心のわだかまりがなくなっていくことを学びました。
これらの活動を通して得た学びを今後に生かしていくために、身近で起きている社会問題を見過ごさずに、具体的な解決に向けて正面から向き合いながら、活動していきたいと思っています。多くの人が子どもの自立に向けての支援をする団体に興味を持っていただけることを願っています。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
※たかはら子ども未来基金とは、子どもや若者の未来を応援するために、県北在住の夫妻が設立した基金です。学生インターン助成では、栃木県内のNPOや市民団体と大学生・専門学生などの若者をマッチングし、活動を応援します。詳しくはこちら》