子どもたちの現状と課題

困っている子、7人に1人。

母子家庭の半分は貧困。

7人に1人が貧困という、日本社会を揺るがすような事態が起こっています。さらに、ひとり親世帯の貧困率は50.8%になり、非常に高い水準です。

上記のことから、2017年4月より栃木県宇都宮市で市民が主体となって、場所・お金・ボランティアの方々を推計することを目的に「子どもの貧困撃退♡円卓会議」をスタートしました。

半年間の調査の結果、驚く実態を知ることになりました。

宇都宮市に住む18歳以下の子どものうち、12,455人が貧困状態であるということです。

複雑で構造的な貧困の実態。

貧困状態を取り囲む要因は様々なものが存在しています。
例えば「不登校」。

[学校に行けないこと]の背景には様々な要因があります。子どもの貧困の顕在化の裏側には、複雑で構造的な問題が隠れているのです。

「みんなでやらないとなくせない」。
学校だけでもだめ、親だけでもだめ、行政、福祉、地域、警察、企業だけでもできないのです。
貧困だけに取り組むのではなく、家計の支援、食の支援、教育サポート、相談できる友達になる、親の働き口・・・など多様な支援が必要です。

ボランティア31,200人と
1人1,042円の寄付でなんとかなる。

市民ができる対策として、以下の5つを考えました。

お母さんが朝・昼ご飯を抜いて、子どもを塾に通わせている母子家庭。塾代が家計を圧迫している。

対応策

無料学習支援

学校から家に帰っても誰もいない。夕飯に、毎日コンビニのおにぎりを食べる子どもたち。

対応策

子ども食堂

毎月20kgのお米の支援で、年間5万円の家計支援に。学用品が買える、高校生の弁当におかずが1品増える、部活費にも。

対応策

フードバンク

長期休み明けに体重が減っている子、給食が唯一の食事です。学校帰りに宿題、夕食、お風呂、洗濯して家に帰る “もうひとつの家” が必要。

対応策

居場所/もうひとつの家

中学校の制服・運動着ひと揃い12万円。「お古でもいいので、制服はありませんか」と自治会長に相談が・・・。

対応策

制服リサイクルバンク

そこで、必要数を調査、支援方法も考えました。⇒調査の詳細はこちら(宇都宮市の場合)

これらすべてを実現するために必要な資金

約5億4173万円

宇都宮市民1人あたりで割ると

約1,042円

※宇都宮市以外の地域でも「子どもの貧困撃退♡円卓会議」を開催中です。⇒大田原市の会議

なんとかなるかも
しれない。

資源を集めて、事業を立ち上げ、みんなで運営していく活動。それが、子どもSUNSUNプロジェクトです。

現在、宇都宮市と地区、大田原市で始まっています。 また、栃木県内の市町で「子どもの貧困をなくす」ための調査をしたい仲間も募集しています。

さあ、みんなの力で子どもの貧困をなくし、子どもたちが輝ける将来をつくっていきましょう!