活動ブログ

えんがお -地域のおばあちゃん、おじいちゃんにとっての「孫」として存在する意義。

顔が見れるだけで嬉しいよ、と言ってくれるおばあちゃんがいる。

ーー地域でどんな活動をされているのですか?
門間 多世代交流のためのサロン、若者向け学習スペース、男女別のグループホーム、シェアハウス、無料宿泊所、地域食堂を、全部で6つの建物で運営しています。
スタッフは代表の濱野と私(門間)含めて、全部で4名で、その他にも近隣の学生やボランティアな
どで運営しています。

私はここで活動して6年目。
毎日、地域の高齢者の方のお宅を訪問して、生活支援やお手伝いをしています。
ちょっと様子を見に行っただけのお宅でおばあちゃんから「来てくれてありがとうね。顔見れて嬉しいよ」と言ってもらえるのが一番嬉しいですね。
利用者さんの中には、えんがおで撮った写真をお葬式に飾ってくださる方もいて、地域の中でのつながりを感じながら活動しています。

門間大輝。一般社団法人「えんがお」理事。大田原市在住。えんがおのシェアハウス住人の一人でもある。宮城県出身。大田原市の大学への進学を機にえんがお代表の濱野さんと知り合い、活動に参加。趣味はえんがおで高齢者と学生の飲み会をやること。

人生のゴールを孤立して終えるような世の中では、希望を持って生きられない

ーー世代間の交流が一つのテーマになっていると思いますが、どんな経緯で始めたのでしょうか?
門間 国の調査によると、他人と会話する機会が1週間に1回以下だという方が独居老人の1割もいます。人とのつながりが希薄だという方は3割にものぼっています。
ご家族と同居されている方の中にも孤独を感じている方は少なくありません。
高齢者が、人生のゴール(最期)を孤立して終えるような世の中で、若者が希望をもって生きていけるはずがないですよね。

 私は実家が宮城県石巻。東日本大震災で実家も被災しました。
避難先で高齢者の方のお話を聞く活動に参加して、地域に根ざして福祉や社会貢献に取り組む重要さを知りました。 

酒屋さんだった建物を借りたという活動拠点には老若男女の笑顔が溢れていた。

高齢者、子ども、障がい者。
共通しているのは、社会とのつながりの希薄さ。

ーー休眠預金によって新たな活動にも挑戦していると伺いました。
門間 はい。助成金を活用して、生活支援を実施している地域を、郡部の過疎地域にまで広げることができました。
また、フリースクールを始めて、子どもにとっての居場所も新たに創出しています。
来年からは学童保育の事業も行う予定です。

高齢者だけじゃなく、子どもや障がいを持った人、みんなにとってえんがおが社会とつながる場所であり続けられるように、例えば地域のおばあちゃんにとっての孫のような存在として価値を認めてもらえるように、活動していきます。

2F の自習室は24 時間営業。取材に伺った日も高校生らが真剣な表情で机に向かっていた。
えんがおの壁に飾られている写真の数々。どの写真でも、多様な世代が集まって笑顔が溢れている。

一般社団法人えんがお
所在地:栃木県大田原市山の手2-14-3
電話番号:0287-33-9110
メールアドレス:engawa.smile@shinohara


提供できるモノ・コト
大田原市で高齢者・若者・子ども・障がい・地域づくりで困っている、もしくは関心がある方はぜひお越しください。
私たちができる範囲でサポート致します。

応援してもらいたいモノ・コト
若者や地域サロン運営などで必要な物品をSNS で募集しています。
また、地域サロンへ来て、若者や高齢者の方などとお話ししたりしてくださる方をいつでも募集しています。

会員募集中
1 活動会員(学生向け)
500 円/ 入会時のみ。永年有効。

2 正会員(個人)  
正会員A 1,000 円/ 月 
正会員B 5,000 円/ 年 

3 賛助会員
賛助会員A 1,000 円/ 月
賛助会員B 5,000 円/ 月
団体会員A 10 万円/ 年
団体会員B 5 万円/ 年
団体会員C 3 万円/ 年


えんがおではさまざまな理由により居場所を求めてやってくる高齢者や障がいを抱えた方、若者、お子さんなど多世代が交わり合うサロンを運営しています。
皆様からは金銭的なご寄付はもちろんのこと、いらなくなった古本や、使えるけど不要になった家電など、随時募集しております。
頂いたご寄付は大切に活用させていただきたいと思っています。

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