活動ブログ

NPO法人子どもの育ちを応援する会 – 大きなザルを持っていつも地域を走り回ってる。目が粗いからちょっとこぼしちゃう。

吉成晴香。児童家庭支援センターでの支援員などを経て、現在、特定非営利活動法人「子どもの育ちを応援する会」理事長。プライベートでは3 児と里子1 人を育てている。

傘もなく雨に濡れて歩く小さな兄弟。どうやったらご飯を食べさせられるか。

–どのような活動をしているか教えてください。

吉成 那須塩原市で無料のお弁当を配布する「こどもおべんとう」や、食材の無料配布、子どもの居場所事業「子どものリビング」、お子さんがいる家庭を訪問しての親御さんのサポートなどを行っています。

–まさに団体のお名前のとおり「子どもの育ちを応援」しているのですね。なぜそういったことを始めたのですか?

吉成 私自身が自宅で養育里親(※)をしていることもあり、もともと児童養護や社会的養護に関心がありました。コロナで学校が一斉休校になったときも、平日の昼間に雨が降るなか傘も差さずに小さな弟が地域を歩きまわっているという通報が寄せられてきたことがありました。学校が休みになり給食が出ない、子ども食堂も休止している、そのような状況でどうやったら子どもたちに食事を食べさせることができるかと考えた結果、地域の小学校で無料でお弁当を配ることを始めました。

※養育里親:虐待、障がい、虞犯などの事情で実の親による養育が困難な子どもを、里親が実親に代わって育てる制度。

子どもからの要望を受けて揃えた漫画。多くの寄付であっという間に全巻が揃ったと いう。
もともとママ友3人で始めたという活動。この日もそれぞれの役割を担っている3名がお話を聞かせてくれた。

–いろいろなことに取り組んでいますが、どのようなときにやりがいを感じていますか?

吉成 お弁当配布は大規模にやらないと意味がないと思ったので、保健所にも毎日電話して連携して、惣菜製造業の資格をもっている業者さんの協力も取り付けるなどして実現しました。とにかく目の前の課題を一個ずつ解決するのに必死です。「ありがとう」と言ってもらえるから頑張れるのではなくて、寄付をくださる方など、関わってくれる人たちに対して恥ずかしくない活動をしないといけない、という気持ちです。

ここでは、テレビを観たり、漫画を読んだり、「子どものリビング」で思い思いの過ごし方をしている。

大きなザルを持って地域を走り回っている、と言われる。

–今後、どのようにして活動をひろげていきたいですか?

吉成 つまずきそうな子がいるときに助けてあげられる人になりたいと思っています。まわりからは「(子どもをすくえるように)大きなザルを持って走り回っているようだね」と言われます。でも、まだまだ目が粗いからちょっと取りこぼしてしまう。こちらから課題にアウトリーチするために、活動の
基盤を強化したい。たとえば、特例認定法人(注:寄付者が寄付控除を受けられるようになる)になるために会員を集めて、組織を強化していきたいです。


特定非営利活動法人子どもの育ちを応援する会
所在地:那須塩原市塩野崎新田1-8 育ち舎
電話番号:0287-74-3980
メールアドレス:hiphip.hurray.children@gmail.com



1 正会員 5,000 円/ 年
2 賛助会員 3,000 円/ 年

定額寄付制度あり
(月額1,000 円からの定額寄付制度)

会員になってくださる方が増えれば、資金面で悩む時間を支援の時間に使えるようになります。活動をこれからも安定して行えるよう、ぜひお力を貸してください。少額でも大変助かります。Amazon リストやBASE からも寄付を受け付けています。

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