休眠預金事業 団体紹介

一般社団法人えんがお

事業名 コロナ禍で分断されたつながりの再構築事業
実行団体 一般社団法人えんがお
実施時期 2021年7月~2022年2月
事業対象地域 栃木県大田原市
事業対象者 ①人とのつながりが希薄な高齢者、及びその予備軍、また遠方で心配している家族②地域に出たいがその受け皿がなく出られない障がい者、またその家族③地域活動に興味のある若者・学生
事業対象者人数 221人

団体の目的

ーMissonー

誰もが人とのつながりを感じられる社会

ーVisonー

・高齢者の孤立の予防と解消ができる地域の仕組みを作り、実践していく

・若者の存在を受け入れ成長できる場を共に作る

・人とのつながりの力であらゆる社会課題と向き合う

団体の概要・事業内容等

人とのつながりが希薄な高齢者宅へ訪問し、制度対象外の生活支援サービスを実施。訪問時に学生等が同行し、世代間交流を生むことで孤立の予防と解消を行っている。また、障害者向けグループホームを運営し、障害を抱えた方の地域生活を、地域の理解を得ながら促している。その他、徒歩2分圏内で6軒の空き家を活用し地域サロン・若者シェアハウス・地域食堂等を行ない、それぞれが日常的に関わるコミュニティの構築を行っている。

事業の背景・社会課題

独居高齢者の中には地域とのつながりが希薄な人も多く、内閣府の会話頻度調査では独居高齢者の10%以上が「一週間に一回以下」と回答している。会話の減少は認知症を始め様々な疾患リスクを向上させるため、医療費の増大にも密接に関わる。こういった課題に対し、厚生労働省は近年「高齢者の通いの場づくり」などを推進してきた。しかし、感染拡大により活動の多くが休止し、高齢者の孤立はさらに深刻化する事態となった。私たちにも「グランドゴルフがなくなり2週間人と会っていない」などの相談が多くある。時事通信社の調査では、緊急事態宣言以降、介護保険の要介護申請が前年同月比で20%以上と急激に増加している。

孤立対策には、一時的には表面的つながりも必要だが、長期で見た時には「社会的役割」という本質的な居場所が重要になる。感染拡大により生じた課題は、繋がりが少ない人のつながりがる機会の減少に加え、長期化により、それまで役割があった人たちの「社会的役割の喪失」の多発である。感染対策を十分に行った上で日常的につながり、かつ「社会的役割」の構築・維持できる仕組みとその波及は喫緊の課題である。また、障害者領域でも類似の問題が見られる。厚生労働省の2019年の調査によれば、障害者向けグループホームには一事業所あたり平均6人の待機者が存在し、地域の受け皿不足と対策が叫ばれてきたが、感染拡大により障害者の地域進出はさらに困難となった。退院したい、地域で暮らしたいと思ってもその受け皿がない現状は、当事者にとっては人生の質を大きく下げる要因になる。これらの課題は決して別々の課題ではなく、解決の過程で繋がることも多い。長期化し様々なつながりの分断が深まっている今だからこそ、感染対策を徹底し、withコロナの視点で、障害の有無や世代に関わらずに自分の役割を持てる地域コミュニティの構築と、その普及が求められている。

事業の概要

高齢者の孤立の予防と解消に向け、屋外スペースも活用した地域サロンを実施していく。また、サロンに来られない方など、つながりの希薄化が想定される高齢者には定期的に電話でつながりや健康状態の状況確認を行うサービスを実施。対象者は、これまでの業務で得たつながりをもとに、行政と連携して必要な人に情報を届け、本人の状態を地域包括支援センターなどにも共有していく。必要に応じて訪問も行い、本人に必要なサービスへとつなげていく。加えて、障がい者向けのグループホームを開設(法人2棟目)。地域での受け皿としての機能だけではなく、地域サロンとも連携し、障がい者が地域と関わりながら役割をもって生活する拠点を増やしていく。

事業実施後(1年後)以降に目標する状態

大田原市内において高齢者30世帯と繋がり、年間320件の依頼に対応。定期的な訪問により、生活で困っても気軽に相談でき、安心感の中で生活できる状態を目指す。また、日中通える場が増え、誰かと繋がりたい時に繋がれる環境を地域に作る。

障害者向けグループホームが増え、地域で過ごすための選択肢が増える。加えて、そういった高齢者の居場所や障害者施設が日常的に交流し、分断なく関われる地域のモデルを作り発信する。